PETRI MF-1
◆発売年
◆露出制御
◆測光方式
◆シャッター
◆シャッター速度
◆ピント方式
◆大きさ・重量
◆補足
1977年
マニュアル
内蔵CdSによるTTL絞込み測光(定点指針式)
機械式布幕横走フォーカルプレーンシャッター
B・1秒〜1/1000秒
マニュアル
135mm(W)                  478g
栗林写真工業 最後の一眼レフ M42マウント

栗林写真工業の最後の一眼レフとなったPETRI MF-1です。
会社の歴史を語ると長くなりますので端的に話しますと、
栗林写真工業は大正8年創業のカメラメーカーです。
一眼レフへの参入は昭和34年ペトリペンタからです。
大手メーカーによる価格破壊などにより昭和52年に倒産となります。
倒産後1980年にペトリ工業として再出発しましたが数年後にはカメラ業界から撤退したようです。
倒産後はブランドおよび在庫などをスイスの会社が買い取ったようで、この
栗林写真工業製のPETRI MF-1と同じカメラでたくさんの異なる名前のものがあるようです。
(PETRI MF-1、PETRI Micro MF-1、PETRI Micro RSD、PETRI MF-T 1000、PETRI MF-101A、Hanimex CR1000、Hanimex SR2000、PETRI MF-10など)

このカメラ、技術の粋を結集し小型化をしたと見られたくさんの小型化のためのアイデアが見て取れます。
135mmの幅といえばこの時代の小さなカメラの代名詞PENTAX MXと同等です。
まず写真を見てあれ?巻き上げレバーが無い!とお思いでしょう。
このカメラは軍艦部にコンパクトカメラのように格納するようになっており小型化を図っています。
またシャッター速度ダイアルとシャッターを一体化することでも一層の小型化を図っています。
更にホットシューは簡単に着脱できるようになっており、はずすとX接点が出現します。
余計なX接点を作らないことにより小型化を図った見事なアイデアだと思います。(オリンパスOM-1アイデアの借用?)

測光は絞込み測光、セルフタイマーレバー上のボタンを押すことにより絞り込まれ測光し露出計が作動します。
露出計は指針式ですが動きが極端に敏感に感じます。
適正露出を2段階はずすと振り切れてしまいますので使いにくいです。
なお電池はLR44でも動作するが電圧が高すぎて壊れる可能性があります、SR44を使用するほうが良いでしょう。

コンパクトでアイデアいっぱいのこのカメラ、職人の気持ちが入っているようで非常に気に入っています。
 

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