キャノン最初の一眼レフ、キャノンフレックス発売が1959年、絞り連動機構を変更してスタートした新シリーズの第一号機がこのFXです。
1964年発売開始は私と同い年、ペンタックスSPが生まれたのも同い年、何となくただそれだけでついコレクションしてしまいました。
特筆すべきは露出計です。
まだレンズに入ってきた光を測るTTL測光式にはなっておらず、ボディー左前面にある露出計窓から入る光で内臓の露出計が作動します。
露出計用電池は左側面に1.3VのHD型水銀電池を入れます(私はSR44を入れましたが大丈夫でした)
フィルム巻き上げレバー付け根にHighとLowの露出計の感度切り替えレバーがありまして、EV1〜10またはEV9〜18(ISO
100)に切り替えることが出来ます。
その横に絞り値が書かれた窓がありまして、露出計の針がシャッター速度に応じて適正な絞り値を示してくれるわけです。
直線を主体としたきれいなスタイルは後の名機F-1までも継承されています。
Canonにあまり馴染みの無い私ですが、非常に手になじむ形状と重量で、安心して撮影が出来る気がします。
ペンタックスSPなんかよりずーっと安く入手できるんですね。
あまりにも安すぎたので多分ジャンク品だろうなと思っていたのですが、すべての機能が動作します、精度はわかりませんが。
びっくりしました、なにも壊れていないんですよ。
多少汚れは目立ちますがこれは磨けば済む話、いいものゲットできて喜んでいます。
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